良い質問の仕方
モノづくりをしていくなかでうまくいかなかったりやり方がわからなかったりして、だれかに質問することがよくあると思います。
実は技術的な質問には注意すべき点がいくつかあります。それを気をつけるだけで聞かれる側が答えやすくなり、聞く側も答えてもらえやすくなります。その注意すべき点を紹介したいと思います。
主にオンラインでの質問を想定していますが、対面での質問にも活きてくると思います。
注意すべき点
- 前提条件を書く
- 何をしようとして、何をしたら、具体的にどうなったのか
注意すべき点は主にこの2つです。
これらについて具体的に説明したいと思います。
前提条件を書く
例えば、ウェブサイトを作ろうとしていて、編集したファイルの変更がブラウザに反映されなかったとして、なぜうまくいかなかった質問する場合を考えます。
このとき上の一文の情報だけで質問されても正しく回答することはできません。ありがちなミスをしていないかどうかを確認することはできますが、的確なアドバイスはできません。では、この場合の伝えるべき前提条件は何でしょうか。
ソフトウェアの場合は主にこの2つです。
自作パソコンなどの場合は自作パソコンであることを伝えたほうがいい場合もあるかと思います。
また、電子工作の場合は使ってるマイコン(ArduinoやRaspberry Piなど)も伝える必要があります。
参考にしたウェブサイトなんかもあるといいと思います。
どんなものを使っているのか、というのが前提条件です。
何をしようとして、何をしたら、具体的にどうなったのか
よくあるのが「エラーが出ました!」と言ってエラーの部分だけ写真で送られてくることです。エラーがでてしまうと焦ったり悔しかったりすると思いますが、一旦落ち着きましょう。まず「何をしようとして」「何をしたら」「具体的にどうなったのか」の3つに分けて説明していきたいと思います。
何をしようとしたか
自分が何をしたかったのか、という目的によってアドバイスは180度変わります。消したいのか、追加したいのか、目的によってすべきことは真逆になります。
プログラムを見れば何をしたいかわかるだろう、と思っていても案外伝わらないものです。
何をしたら
プログラムであったらどのように実行したのか、何を使って実行した、どんなプログラムなのかを具体的に伝えましょう。プログラムに関しては、一部送るよりも全部送るほうが伝わりやすいです。
「なにもしてないのに壊れました」が起こる確率は低いです。
自分が何をしたかで何が起きるかは変わってきます。
具体的にどうなったのか
これに関してはスクリーンショットなどが一番良いです。言葉での説明も必要ですが、スクリーンショットがあるとよりわかりやすい場合が多いです。
パソコンの画面を直接スマホで撮るのも悪くないですが、スクリーンショットがベストです。スクリーンショットのほうが見やすいからです。
また、さっきの話でもすこし出ましたが、スクリーンショットだけでも伝わりません。他の情報と一緒に伝えることでより伝わりやすくなります。
ソフトウェア以外、Arduinoなどに関しては実際に問題が起きているところを写真や動画に撮って送りましょう。
まとめ
いろいろ書きましたが、つまるところは具体的に説明してくださいということです。
ここで書いたことを全部盛り込んで質問すると長くなってしまうかもしれません。
しかし、質問は「ちょっとうざいかな」くらい長くても大丈夫です。積極的に、具体的に質問しましょう!